前ページでは、撮影機材と撮影の仕組みをお伝えしています。
初心者が花火を撮影してみた
実は、今回撮影した花火大会は、毎年きている会場で、行ったことのある花火会場ごとの人気のないスポットマップをGoogleMapsで作っているので、場所とりには困らない。
えんやこらと土手を登って、早速、会場の川沿いの人気の少ないところに三脚を設置し、ビールを開けながら何発か花火を見た。
これから花火がバーンと爆発するであろう場所を確認して、そこにレンズを向けてカメラを固定する作戦だ。
ちなみに最初に破毛が使ったカメラのモードは「Tvモード(シャッター速度優先モード)」だ。これを「4”」(4秒間露光できる)に合わせて、花火が開く直前にシャッターを切ることで、花火の発射前から爆発後まで全部で4秒間の光が撮影できる。
次の花火がいつ上がるかドキドキしていたのも束の間、これだけで8割型満足してしまい、なんだかもうビールだけで良くなってきて、危うくそのままただの花火を楽しむ日本人になるとこだった。
そのまま放心状態でビールを片手にボワっとまどろんでいると、ピュルルの花火発射音が聞こえたのでカメラのシャッタースイッチを押す。
ちょっと興奮気味に、撮れたかすぐ確認。これができるのがデジカメの良いところ。
あれ。なんか画面が黒い。壊れたのかと思ったが、次の写真は表示される。こんなはずじゃない。とぼーっと設定画面を見直したところ、明るさ(ISO感度で表され数字が大きいほど感度が高い=明るい)と、レンズの絞りが(F値で表され数字が低い程明るい)目に入った。
なーーるほど。というわけで、ISO100~1600までの全設定で、絞りは適当な設定で撮影してみた。このあたりの話はまた別の記事でしようと思う。
写った!写ったよママン!
でも何かが違う。想像していた花火大会っぽい写真じゃない・・・。
Tvで花火が上手く撮れないのでバルブモードで撮ってみた
この写真はトリミングしているので、一見全体的に写っているように見えますが、実は大きな写真の中の端っこに写っていた小さな悲しい花火です。
Tvモードでは、どのタイミングで撮影できても4秒間の光という固定値になっており、爆発した後でも、花火が開き切る前でも4秒強制的に撮影をやめてしまいます。つまり、ピュードカーンのピューのタイミングとドカーンのカーンが写っていないんだな、と勝手な憶測で納得することにしました。
善は急げ、ということでバルブモードで好きなタイミングでシャッターを開き、好きなタイミングでシャッターを閉じる作戦に切り替えてみます。
もうビールどころではないです。しばらくの休憩を挟んで、次のピューをドキドキしながら待ちます。
そしてついに、前触れもなく突然ピューがきました。焦ってシャッタースイッチを押し露光します。ちなみに私はシャッターリモコン使ってます。ズルではないです。ブレない為に必要です。持っていない方はミラーアップ(先にミラー(シャッター)を開いておいてミラーの振動を無くす機能)でも使ってみてください。
そしてドカーンまでしっかり待ってから、シャッタースイッチを離して露光を終えます。リモコンの場合はもう一度スイッチを押すことで露光を終えます。
捉えました、ドカーンのカーン。
構図とかよくわからないけど、今回は写るかどうかが問題だったので、十分クリアしたことにします。
今回のまとめ
デジタルカメラには色々な種類や撮影モードがあるので、頭がパンクしそうになることが沢山あるが、光が写る原理を知ると何かと想像がつくようになりますね。
また、今回の撮影方法では、暗い部屋でペンライトで絵を書く写真なんかにも応用できそうなので、今後色々な条件下で取り入れていけたら楽しめそうです。