【軽自動車】素人がMH22S ワゴンR スティングレーの純正(シングル)ホーンをダブルホーンにしてみた

20150806こんにちは、破毛です。

今回、MH22S ワゴンR スティングレーの純正ホーンのシングル独特の「ペーッ」という悲しい音に嫌気がさしたので、社外ダブルホーンに換装してみたのでレポート。

結論から言うと、変えて損はないと思う。明らかに変わった。そりゃものが変わったのだから、当然なんだろうけど。どう言い表して良いのかわからないが、少なくとも「ペーッ」とは言わなくなり「ファー」になった。

で、今回はざっくりその方法を説明する。けど色々と弊害があるといけないので、例の如く頼むから自己責任で行ってほしい。

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ワゴンRスティングレーのホーン換装に当たって用意するもの

ダブルホーン
12V仕様の市販のホーン。カー用品店で音色を見て買った。車検が心配ならMITSUBAあたりのモノを選んでおけば間違いないはず。
音、品質共に定評のありそうなものをいくつか紹介。
MITSUBA ミツバサンコーワ アルファーIIコンパクト クラクション ホーン
MARUKO(丸子警報機) スーパーギガホーン BGD-2
ホーンハーネス
シングルホーンをダブルにする場合、元々のホーン配線から直接電気を取ると、色々とトラブルが起きる可能性が高くなるらしい。最近の軽自動車等の場合、パワステ等の各電気的な装置とホーンのヒューズが共通の場合があり、ホーンによるトラブルが生じるとパワステも一緒にダウンしてしまい、突然ハンドルが重くなるなど事故につながるような危険な結果となり得る。それを回避するには、バッテリーから直接電気を取り、電気の供給経路を分離することが必要となる。また、ハーネスキットセット内のリレーを用いるだけで電気的に多少安全になる(理由は後述)。というわけで、ここは何も考えず買いましょう。
MITSUBA ミツバサンコーワ ホーンハーネス クラクション ホーン簡単取付 品番 SZ-1133
電光ペンチと端子類
この手の工具を持っていない人は一本は有った方が良い。最低限簡単端子キットでも何でも良いので、端子処理はした方がよい。適当に導線ネジネジするからいいやって言うタイプの人は、結構危険なのでやらない方が良い。
で、何も持っていない人におススメなのはこの辺りだと思う。端子類も同梱された結構お得なセットだ。
エーモン E2 ターミナルセット 中
電光ペンチと端子を別で買いたい人は、どうせなら作りに定評のあるこの辺りの工具なんかが良いのかもしれない。
フジ矢 万能電工ペンチ(ファストン端子・裸圧着端子両用) 刃部【切断・皮むき】研磨仕様で今までに無い切れ味 FA106
エーモン ギボシ端子セット 限定 パック 10セット 4900
エーモン 平型端子セット 250型 30セット 1156
精度を気にしなかったり、滅多に電工DIY等を行わない人なんかはセットを買った方がやはりお得だと思う。
配線、ホーンの取り付け金具
ボンネット内に綺麗に配線しようとした場合や、ホーンを純正とは別の場所に取り付けたりする場合に、穴の開いた金具類があると便利
ドライバーやスパナなどの工具類
バンパーとかグリルを外したり、ホーン用に金具を取り付けたりするので、無いと話にならない。
その他あると便利なもの
100均のプライヤー・熱収縮チューブ・タイラップ(結束バンド)

具体的にどんな配線になるの?

純正の場合の配線

純正ホーンでは、バンパー内部を正面から見た場合、左から来ている一本の線からの電気によって音が出る。(それ以前のヒューズ類などの配線は意識しなくて良い。)

20150806_001

ミツバサンコーワ ホーンハーネスキットを使ったダブルホーン(2端子型)の配線

純正ホーンを取外し、「ホーン用配線」「社外ダブルホーン」「バッテリープラス端子」の3つを[ホーンハーネスキット(セット内容:30Aリレー,30Aヒューズ、赤線、黄色線、青線、黒線)]で接続する。下図の動きを初めて見ると面倒臭くなりそうだが、一つ一つ電気の経路を追って見るだけで、実は行っていることは本当に簡単なことが分かる。動きは図のアニメーションで確認してもらった方が感覚的にわかりやすいと思うが、念のため併せて説明する。

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  1. ハンドルのホーンスイッチを押す
  2. ホーン用配線に電気①が流れ、30Aリレー内部のコイル(電磁石)を通ってアースへ出ていく
  3. 説明2で30Aリレー内部のコイル(電磁石)に電気が流れると、近くの赤端子につながれた金属板(スイッチの役割)が磁石の原理で動き黄端子へ接続される
  4. 赤端子黄端子間が接続されたことでバッテリー+端子からダブルホーンへ電気が流れ音が出る
  5. そのままアース方向へ電気が流れて終了

リレーをあまり使わない人だとわけがわからないと思うが、リレーとは電磁石に電気が流れている間だけ金属板が動きONになるスイッチの役割をしているパーツだと分かれば理解しやすいと思う。また、電磁石と金属板は接触しておらず絶縁状態の為、今回のケースで言うバッテリーホーンの間に電気的なトラブルが生じたとしても、青いホーン配線側は関係が無く守られるので安全に大きな電流を制御できるというわけだ。

軽自動車(WAGON R スティングレイ)を純正シングルホーンからダブルホーン化してみよう

作業の前に

作業時は必ず、車のキースイッチをオフにして行う。また、バッテリーのプラス端子に触れたままアースになるような場所に工具が触れてしまうなどするとショートして大変なことになるので、自己責任で気を付けるよう。工具自体を絶縁したり、バッテリーのマイナス端子を外してビニルテープで絶縁したりと色々方法はあるので、自分で調べて欲しい。

ちなみに、僕はマイナス端子を外すと車内電装品が色々リセットされてしまうのが嫌なので、そのまま電源OFFで作業を行った。

それと、ここでの説明は僕が実際に使った、ミツバサンコーワ ホーンハーネスキットの線色に基づいて説明をするので、キットを使わずに配線を組む場合は色々と置き換えて考えて欲しい。

フロントバンパーを外す

バンパー取り外し手順は、以前の記事を確認してほしい。

参考記事:素人がMH22S ワゴンR スティングレーのバンパー取り外してみた

純正シングルホーンを外す

正面からみたとき、左側から来ている純正ホーン用の配線を切る。純正ホーン側の線を10センチ以上残して切り、端子加工しておくと後で戻すときに楽。

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[バッテリープラス端子]と[リレー内電源用線(赤線)]を接続する

ホーンハーネスキットの [30Aリレー][30Aヒューズ][丸型端子]となっている赤線[丸型端子]部分をバッテリーのプラス端子に接続する。また、リレーは共締めしヒューズはバッテリー付近の適当な箇所にタイラップで留めたら多少スッキリした。ようなしないような。

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[ホーンプラス端子]と[リレー内ホーン用線(黄色2本)]を接続する

ホーンハーネスキットの [30Aリレー]ー[ホーン用線(黄色2本)]それぞれ[社外2端子型ダブルホーンのプラス端子]へ接続する。ホーンの端子に極性が無いモノであればどちらでも良い。そのあたりは自身で購入した商品を要確認。

図ではホーン設置を自分で用意したステーで共締め設置後に配線を行ったが、設置前にコードの長さを確認しないと足りなくなることもあるので、長さに合わせて設置するか、設置後であれば予備のケーブルで端子加工し延長しても良い。

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[ホーンアース端子]からボディ金属部へアースを取る

ホーンのアース端子へ平型端子でつないだケーブルを、ボディ金属部へ接続しアースをとる。2つあるホーンのアースを1本にしてから落とすとスッキリする。※図では黒に赤点線のケーブルがアース。

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[ホーン用配線]とリレー用線(青2本の内1本)を接続

純正ホーンを切って残った車内からきているホーン用配線を、ホーンハーネスキットのリレーからきている青線2本の内、どちらか1本に接続する。青線には極性が無いので、どちらでも良い。

リレー用線(青2本の内残りの1本)でアースを取る

リレー用の青い線2本の内、ホーンと接続せずに余った方の1本を、ボディ金属部へ接続しアースとする。

作業の終わりに

エンジンルーム内や、バッテリー付近に工具が落ちていないか確認。

バッテリープラス端子の端子はしっかりとしまっていることを確認し端子カバーを確実に占める。

バッテリーマイナス端子を抜いている場合は戻す。

最終確認

ここまで終わったら、実際にキーをONにして、軽くぷっぷっと鳴らしてみる。両ホーンから音が出れば大丈夫だと思う。が、何度も言うけど自己責任で。

不具合が出た場合の処置

この施工によって、実際に乗り始めてから電気系統のトラブルがあった場合等は様々な切り分けが必要となってくる。その際、一時的にホーンハーネスキットを切り離し、ダブルホーンから純正シングルホーンに戻す場合の手順として以下の方法が手っ取り早いと思う。

  1. ホーンハーネスキット内の30Aヒューズボックス(黒四角)の蓋を開け、ヒューズだけ抜き蓋を戻す。※ヒューズを抜かなくても、実際はリレー側を切ってしまうので、同じかとは思うが念のため。20150806_012_1
  2. リレー青ケーブルと車側のホーン用配線の端子を抜き、純正シングルホーン側に残った純正配線を端子加工し接続する。その後、危険防止の為、リレー用青ケーブルはぶら下げず、どこかに固定しておく。

これだけで、純正と同じ配線状態に戻るので、問題の切り分けの一つになると思う。

ダブルホーン交換後の車検について

実は換装したのは何年も前で、車検対応と記載されたダブルホーンに変えてから3度目の車検だが、僕は全て無事にクリアしている。ただ、○○m地点でどのぐらいの音量が出ているか等の規定があるので、あくまでもそれに則ることを意識し、ホーンの設置角度や位置等を調整すると良いと思う。とはいえ実際に聞いても良くわからないけど。

まとめ

ここまでで特にまとめることは無いが、何度も何度も何度も言うが自己責任でお願いしたい。マジで。いや、本当に。