僕は100均が大好きだ。なぜなら100円で掘り出し物を買うことができるからだ。そんなものが100円で買えるなら10円くらい国にくれてやろう!
そして本記事では、最近100均で見つけた非常に熱い商品を紹介したいと思う。それがこちらだ。
えっ・・本当に偏光レンズが110円で買えるの・・・?となった方は非常に多いと思う。それもそのはずで、偏光レンズは、よく使われるものだと安くても数千円からいいものになると1諭吉万円様は越えるカメラレンズ用のフィルタなのである。しかしここは流石のキャン★ドゥ!スマートフォン用ではあるが、こんなにも素晴らしいフィルタが110円で買うことがキャンでドゥなのだ。
そもそも偏光レンズってなに?
ゴルフをする人や釣りをする人にとっては「偏光」グラスが身近であるかもしれないが、そもそも偏光レンズって何?といった方のために、カメラ初心者の僕なりに説明しよう。
写真の世界での「偏光レンズ(偏光フィルタ)」とは、ある特定方向の光を遮断することができるカメラレンズ用のフィルタのことで、フィルタ先端のリングを好きな角度に調整(90度ごとに効果が最大最小となる)し、通す光りを制御することによって、空からの青い反射光や水の乱反射を抑えたり、被写体や空の色を強く表現したりと様々なことに使えるなんだかすごそうなもので、使い方によってはとても便利なフィルタのことである。一般的に「偏光フィルタ」や「PLフィルタ」または「C-PLフィルタ」と呼ばれている。
上記のざっくりした説明だとわかりづらいといった方の為に、次項では今回購入したフィルタの具体的な使い方と使用した場合の効果を早速見ていただこう。
キャン★ドゥのスマホ用偏光レンズを使ってみた
100均スマホ用偏光レンズの使い方
クリップ状になっているので、手持ちのスマートフォンのカメラレンズ部を挟み、レンズとフィルターの中心を合わせるだけで準備完了。使いたいときにすぐ使用できるお手軽設計となっている。
カメラを起動後、撮影画面を確認しながらフィルターの先端リング(フィルター本体)を指で回し好きな光の具合になるように調整し、あとはシャッターを切るだけ!
100均スマホ用偏光レンズの効果比較
太陽の角度が調度よい時間帯にその辺に生えている花や草を、フィルターを使った場合と使わなかった場合でそれぞれ撮影してみたので比較していく。
おお・・・なんということだろうか・・・・。偏光レンズを使った場合、草は太陽光を影響をうけず本来の色に近いものが表現されており、全体的に青みが消えて色のコントラストもはっきりと見える。たったの100円で太陽を消し去れるとはなんと革命的なことだろうか。恐るべしキャン★ドゥ!!
そして次に、屋内で水を張った器に外からの太陽光を反射させたものでも変化を確かめてみた。
わあすごい。水に反射する網と白い反射が消えており偏光レンズの有無の差は一目瞭然だ。流石キャン&ドゥ!Doできる!
偏光フィルタを使う上での注意点
偏光レンズを使うときは光の角度に注意
ここまでで偏光レンズ・フィルタの実力は明らとなったが、実はこの偏光フィルタを使う上で注意することがある。それは、光源の角度によっては効果が全く発揮できないシーンがあるという点だ。偏光フィルタの効果がでる条件は、光源と被写体とレンズを結んだときに、光が斜めに反射してきているときとなる。正面からの光である順光や真後ろからの逆光などいずれも被写体とレンズを結んだときに光の角度がない場合は効力が発揮できないことがあるため注意しよう。
PLフィルターの効果については、光学機器で有名なKenkoのサイトにわかりやすく記載されているので以下に抜粋させていただいた。
PLフィルターを効果的に使うには…
Kenko Tokina – PLフィルターを効果的に使うには
偏光フィルタには寿命がある
僕も実際にカメラレンズ用の偏光フィルタを長年使っていて実感したことだが、長期間使用していると品質が劣化していき、手に入れた当初よりもフィルター面も撮影した写真も色が黄色っぽくなっていると感じる。実は偏光フィルタには寿命があり、偏光膜が劣化していくとされているものなので、劣化したら買い替えどきとなる。
無くしやすい
この商品はレンズに固定することができず、また非常に小さいために無くしやすいので、僕はクリップのつまみ部分にピンバイスで穴をあけてストラップを取り付けた。ピンバイスを持っていなくても樹脂部品なので、熱した金属等で穴をあけることも可能だがキケンなので、もし加工する場合は十分に注意してほしい。
110円スマホ用偏光レンズを使ってみた感想
実際に110円で購入できるお手頃「スマホ用偏光レンズ」を使用した感想としては、クリップ式の為フィルタ先端リングの調整をしたり指で押してしまうとレンズとの中心がズレてしまいやすい点などはあるものの、このような細かい点を考慮してもこの価格で非常にお手軽に偏光を除去することができたことは、十分すぎるほどのコストパフォーマンスを持つ商品だと感じた。いつも感じるが、なんて100均は素晴らしいんだと言いたくなる。それにこの類の商品にそこまでのクオリティを求めるのは罰当たりな気がする。すごいぞ100均!ありがとう100均!110円なのに100均!
実はこれまでにも偏光レンズの効果を使いたいシーンでは、カメラレンズ用の偏光フィルタを手で持ったままもう片方の手でスマートフォンを握りシャッターを切っていた。それだと手が空かないのでよくブレるし調整もいちいち面倒くさかった。また、カメラ用偏光レンズは安価なものでも数千円以上はするので、落とさないか不安なまま使っていた。それを一気に解決してくれたことがこの商品の一番大きな収穫であった。
ただし、偏光フィルタの効果をなんでもかんでも効かせれば良いというものでもなく、シーンによっては反射光が出ている方が気に入る像が得られる場合ももちろんあるので、好みによって効果の幅を調整するなど使い分けていくと良いかもしれない。
いずれにしても、この商品はものすごく素晴らしいものなので、ぜひ手に取ってみていただきたい。