セミを見つけて数十分後、こうなった。
そして、ベランダへと連れ出し、ワクワクしながら鉢に植えられた「金のなる木」に止めようとした。しかし、なかなか指から離れようとせず、何度持ち直しても指に止まってきて、少し可愛くなってきた。しかし、ここは自然界の掟の元、親離れさせることを決意した。
おい、私の指から離れろ。ほら早く離れなさ・・ポチャ。
亀の水槽に落としてしまった。
しかも全然浮いてこないので、もう、汗だくになりながら必死で水の中を探した。亀に食べられないことを祈りながら。
結果、1分程探してなんとかセミが見つかったが、洗ったり、乾かしたりしても静かに横たわったままだった。偶然通りかかった破毛の父親が心臓マッサージらしきことをしてみていたが、それでもダメだった。多分、それではダメだとも思った。
もうセミを捕るのはやめようと心に誓って、「次は立派な蝉になって生まれてこいよ」と心の中でつぶやきながら土に埋めて家の中に戻った。悲しみの最中、カメラをベランダに忘れたことに気付き、再度ベランダへ取りに行った。
その際、目の片隅で何かが動いた気がしたのでよく見てみると、なんと埋めたはずのセミが土から出てた。
セミ人生、2度目の挑戦だ。
初心者がセミを羽化させてみた
出でよセミ。と呟きながら、今度は慎重に葉に置いた。
セミの動きは落ち着いたが、30分以上待っても全く動きを見せる気配が無いので、若干飽きてきて、部屋に戻って少し休むことにした。
で、15分くらい経って、またセミが気になり始めたので、ベランダに出てみたところ、なんと嬉しい異変が。
なんだかモソモソと頑張って動いてるので、応援しながらじーっとみていると、突然ピョコっと脱げた。
そして、ここからの数分であっという間にセミらしくなったので、サクサクと画像でお伝えしようと思う。
短時間でぐんぐんと出てきて最後に羽を乾かす体制に入り動きが止まった。
勝手に連れてきて申し訳ないが、羽化の瞬間に立ち会えて、なんだか感動した。感動した人ぶって気持ちよくなった。
ぶら下がるセミは、きっとこのまま羽が茶色くなるまでぶら下がって飛び立つのだろうと思い、とりあえず今夜は寝ることに。
その晩、僕は夢を見た。
A5ランクの土佐和牛を何十キロも大人買いする夢だった。セミと関係なかったがとても幸せだった。
朝起きて早速ベランダに行ってみると、セミはもうおらず、抜け殻だけ残っていた。
気が向いたタイミングで飛び立ったのだろう。
セミの幼虫を捕まえるのはもうやめようと心に誓って、以降はまた、成虫を追い回すだけにとどめておくことにしようと思う。
今回のまとめ
セミの羽化が見られる場所ってどこ?
正直なところ、僕にはよくわからない。
僕もセミの羽化を見たいよって人は、基本的にどこでもいると思うので、公園やお墓にでも行ってセミの穴がある木を探せばセミの幼虫はいると思う。
出てくるタイミングや状況は、涼しくなった頃か、もしくは日陰のあるところで出てくるイメージがある。
時期や気温に合わせて張っていれば、いつかはセミの羽化に立ち会えるはずなので、興味がある人は探しに行ってみてはどうだろうか。