こんにちは。カブクワのいない地域に育ち、甲虫に憧れのある破毛です。
今年も6月となり梅雨も目前に控える中、いまのところは晴れの日が続き、暖かい陽気とともに眠気に包まれております。
しかし、カブトムシ・クワガタに強い憧れを抱く以上、黙って寝ているわけにはいきません。今回は、緊急事態宣言解除直後ということもあり、密にならないように人がいない時間帯を狙って、近場にクワガタを探しに行ってきたので、結果報告とクワガタの見つけ方・捕まえ方・どこにいるの?といった点についても併せてお伝えしていきます。
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関東・都内近郊でクワガタを捕まえてみたら結構取れた。取り方や時間帯は?
クワガタが欲しい!しかしやみくもに探しても途方に暮れてしまうのはつらい。ではどのような場所にクワガタが潜んでいるのでしょうか。具体的な方法について考えていきましょう。
クワガタはどこにいるの?クワガタのいる場所・見つけ方
関東・都内から近い場所でもいる所にはいる
クワガタはそもそも都内、または都内から30分程度で行けるような場所にいるのか。こんな疑問が僕にもあったのですが、居るところには居ます。
これまでに調べた情報では、クワガタは東京23区内の雑木林のある河川敷など条件の整った場所であればいるようですが、僕は実際に見つけたことがありません。恐らく西東京には普通にいるとは思いますが、少しばかり遠く感じます。しかし、都内近郊であれば、東京から15分~30分程度で行ける場所で過去にクワガタを見つけています。
クワガタは意外と身近に生息している
これまで実際にクワガタを見つけた場所は、自転車で15分も漕げば山にいけるような田舎に行ったときを除くと、都内近郊では、バイパス沿いのコンビニや自販機の下、公園や神社の雑木林などといった、意外にも身近な場所でした。
では、具体的にどのような場所にクワガタがいるのか、順番に見ていきましょう。
クワガタがいる木の種類って?
クワガタは樹液の出るクヌギ・コナラ・ヤナギ・ニレ・カシなどの広葉樹にいることが多いです。公園などに行った際には、どのような木が生えているか種類を見てみましょう。あまり木に詳しくない場合にも、クヌギ・コナラ・カシ等のどんぐりの成る木は、クワガタやカブトムシをはじめとした多くの甲虫が集まる木として、とてもわかりやすいでしょう。地面に落ちているどんぐりや葉の形、木の肌を見ることで木の種類を確かめることができます。
樹液が出ている木を見つけよう
クワガタは樹液を求めて木に集まります。樹液の出ている木を探す場合、次のようなポイントに注目してみましょう。
・周囲で昆虫ゼリーの匂いがする
・木を遠くから見たときに色が濃く濡れているような箇所がある
・木の表面に傷や、ウロと呼ばれる穴状に窪んだ箇所がある
・日中に蝶、ハエ、スズメバチ、カナブン等が集まっている木がある
このようなポイントをまだ陽が出ている明るいうちに確認しておくことで、樹液の出ている木を見つけられる可能性が高くなります。ちなみに、このような場所を夜に探す場合は、日中よりもはるかに効率が悪くなり、暗闇に隠れた障害物等の危険も多くなるため明るい時間帯以上に注意が必要になったりとなにかと大変なので、明るいうちに探すことお勧めします。
クワガタを捕まえる時期・時間帯や条件は?
クワガタがいる時期は5月~9月頃
クワガタの活動が盛んになる季節は5月から9月頃と言われています。地域や条件、種類によっては4月から10月でもいるようですが、実際に僕が街中で見つける時期は梅雨前までの5月~6月か、梅雨明けから8月のお盆前頃までが多いです。感覚としてはアジサイが咲き始めた頃にクワガタを思い出して探し始めます。
クワガタの活動が盛んな気温
街中でクワガタを多く見る気温はどれくらいなのかを知るため、実際に過去の採取日の気象情報を確認したところ、
最低気温20度前後
最高気温25度~30度
平均気温25度前後
といった条件の日が多くなっており、それよりも寒い日にはあまり見かけませんでした。
クワガタは夜に活動が盛んになる
クワガタは夜行性のため、陽が沈んだ夕方頃から夜の暗い時間帯に、樹液の出ている木にとまっていることが多くあります。ミヤマクワガタなどは日中に木の上で見つけたこともあるので種類にもよって違いはあるのですが、街中でみかけるコクワガタ等は暗い時間帯であれば簡単に見つけることができます。
また、もし明るいうちにクワガタを探す場合は、土の中や枯れ葉の下やウロの中、または剥がれた木の皮の裏などに隠れていることが多いので、そのような場所を探すと見つかることもあります。
雨や強風の日は探しにくい
雨の日や強風の日は昆虫も活動しにくく、それを探す人間の方も晴れの日に比べて圧倒的に動きにくいため、そのような日は避けるのが無難でしょう。
クワガタってどうやって取るの?
クワガタの捕まえ方・取り方・採取方法
クワガタを野外採集する方法は様々で、街中では主に以下のような方法で捕ることができます。
トラップ採集
昆虫が光に集まる特性を活かし、投光器や白い幕を用いて集まったクワガタを採取する灯火採集や、ストッキング等にバナナの皮と焼酎などの発酵臭のするものや蜜などを塗り、自作したトラップを木に仕掛けてクワガタを集める方法があります。灯火採集は専用機材の入手が大変なことや、場所によっては迷惑となることも多く、また、採取者同士のルールもあるため、やや熟練者向けの採取方法と言えるでしょう。
街灯採集
街灯や、自動販売機、コンビニの光などによって来たクワガタを捕まえる方法です。公園等で探す際には木だけではなく、そのような場所も確認するようにしています。このような場所でクワガタを見つける場合、光の付近に落ちているクワガタを拾うような形でゲットできることが多いように感じます。
しかし、最近ではLEDを用いた光が多くなってきており、LEDには虫が集まりにくいメリットがあるようです。その反面このような場所にクワガタがいないケースも多く見受けられます。
自然採集
樹液の出る木に集まるクワガタや、木の皮の裏や木のウロに隠れているもの、枯れ葉や土の下に隠れているものを捕まえるシンプルな方法です。予め条件に当てはまる場所を見つけておけば、クワガタが見つかる可能性が高く比較的楽な採取方法だと思います。
木を蹴る
木の下の方で樹液がでている場合や、近くで樹液の匂いがする場合、木の高い場所にクワガタがいることがあります。このような木を見つけたら、振動が伝わるように何度か木を蹴ってみることで、硬直したクワガタが落ちてくることがあります。これも比較的容易にクワガタを捕ることができる方法です。
クワガタを捕まえるための道具
クワガタを捕るときに用意しておくと便利な道具を紹介します。
ヘッドライト・懐中電灯
暗い時間帯の採集には、クワガタどころか周りが全く見えないこともあり、ライトは必須です。どちらかといえば両手がフリーになるヘッドライトがおすすめですが、手持ちのライトもあることで、足元や周囲が確認しやすくなるので、理想は2つ以上備えておくと、採集がぐっと楽になります。
虫取り網か長い棒
正直なところ虫取り網がなくてもクワガタは取れるのですが、軽くて伸縮のできる棒などを持っていると、高いところにいて蹴っても落ちないしぶといクワガタを見つけたときに、棒でつつくことで落とすことができます。その他の虫取りにも使用できるため、1つ持っていると便利です。
仕切りのあるケース・虫かご・タッパー
捕まえたクワガタを入れるケースは必ず持っていきましょう。もちろん虫かごや穴をいくつかあけたタッパーでもよいのですが、クワガタ同士が喧嘩することを避けられることや携帯のし易さから、普段は仕切りのある小物収納ケースを使っています。100均のケースでも十分ですが、クワガタの大きさを計れる目盛り付きのケースなども非常に便利です。
ひっかき棒・ピンセット・みみかき
木の皮の裏や、ウロの隙間に隠れたクワガタを刺激してそこから追い出したり、ピンセットの先で掴んで引っ張り出すのに便利です。
スコップ・熊手
足元の土や枯れ葉に隠れたクワガタを見つけるのに便利ですが、実際には手や木の棒で十分です。あまり優先度は高くありません。
次のページでは、実際にクワガタを探してみた様子をお伝えしていきます。