このところ外は暖かく春の陽気を感じられるようになった。このような中、ニュースでは緊急事態宣言が解除されたのをいいことに、潮干狩りに群がっている人が沢山いると責めるように報道されている。
果たしてこれは、潮干狩り場を営業していることが悪いのか。集まっている人が悪いのか。はたまた特に悪いことでもないのにネタとして報道することが悪いのか。そもそも誰も悪くないのか。
いずれにしてもこのような世の中の流れがあるので、念のため「密」にならないよう、一人でとぼとぼと人気のない川へ行き、ビールのお供に最高の黒くて長いあいつを狩ってきたので釣果を報告する。ちなみに僕はビールを飲まない。カッコつけただけだ。
都内から30分のその辺の荒川水系の川でウナギ釣り!鰻を狙ってみた
今回ウナギを釣るポイントは、荒川水系に含まれる半人口的な川。この川の上流下流域でも釣れるが、僕はなるべく変化に富んだポイントを狙うようにしている。
江戸川での釣果についてはこちら
今回の釣りはこんなん
場所/条件
場所:埼玉県某所
時間:23:00 ~ 1:00
天候:晴れ
釣り方と仕掛け
釣り方
うなぎのいそうなところに適当に仕掛けを投げて、糸を軽く張ったらドラグをものすごく緩めておく。あとは穂先に鈴と自作のLEDやらケミホタルをつけて待つだけ。
仕掛け
- 道糸 ナイロン3号
- オモリ 中通し or ナツメ or 丸形4号(流れや風によって竿の強さを見ながら号数を上げていく)
- シモリ玉(錘がサルカンを抜けなければ無くても良い)
- サルカン
- ハリス ナイロン1~3号・最近は鯉の吸込糸を使用している※詳しくは後述
- ウナギ針の適当なサイズ
竿:振出万能ロッド
仕舞寸法は44cmでバイクやリュックで持ち運び易く、バスロッドとして売られているが、出先での軽いルアーからチョイ投げ、穴釣り、落とし込みにも使えるダイワの1.78mの万能ロッド。
リール:適当な2000番と2500番
そんなに繊細な釣りではないので、うなぎだけ始めるならドラグ機能さえついていればとりあえず何でもよいと思う。これから釣りを始める人でその他の釣りもしたいのであれば、1本目のリールとしてはこのあたりがおすすめだと思う。
餌:なるべく太いミミズ
前日出かけた際についでに集めておいた。苦手な方もいると思うのでモザイクかけておきます。
その他にあると便利なもの
上段左:雑巾
ウナギをつかむのに便利 素手だとぬるぬる逃げられる。ただし針を飲んでいなければペンチでうまい具合に針のチモトをつかんで振るだけでウナギが簡単に外れる。
中段左:ペンチ
鰻の針外しや、太いミミズを縫い刺しにする際に針をつかむと便利
中段右:軍手
用途は同じくウナギつかみ、または直接指でミミズを触ると匂いがつくので、軍手を使うことで多少は軽減される。
下段左・下段右:ケミホタル・自作LED穂先ライト
夜間のアタリを取るのに使用。鈴の穴につけて使う。
下段真ん中左:フィッシュグリップ
魚の下あごをつかむのに便利だが、ウナギは腕に絡みついてくるので汚れないわけではない点に注意。主に鯉やナマズが釣れた時はとても便利。下アゴを掴み口を開かせたままペンチとセットで針を外すことが多い。
下段真ん中右:鈴
穂先に固定して使う。LEDやケミホタル用の取り付け穴がついているものを選ぶと便利。
アルミ竿スタンド(三脚)
Amazonで軽いアルミの竿スタンドが安く売っていたので即ポチったもの。収納時に小さく収まるのでバイク釣行でも使いやすい。
ハリス切れ防止に吸込糸を利用
昨年のウナギ釣りでは何度もバラしてしまい悔しい思いをした。バラシの原因の半分以上はウナギの歯と力強い捻じれによってハリスを切られてしまうというものだった。それを対策すべく鯉の吸込糸という、よくブラクリなんかに使われている赤い握り糸的なものを使うことにした。アマゾンだと吸込み糸はやや値段が張るので、上画像のような握り糸のほうが入手しやすいかもしれない。
根掛かりした場合は針から先だけが切れてくれないので、ものすごく大変なことになり、竿が弱い場合はナイロンの道糸部分で切るなどしないと竿が折れることもあるので諸刃の剣とも言えそうだが、今のところそこまでのことはあまりなく、しっかりと狙い通りハリス切れを起こさなくなったので今年もこれを採用することにした。
いざ実釣!釣果の程は!?
今年初のウナギ釣りは出だしから好調
今回は竿を2本出すことにした。とりあえず1本目を準備し終えて投入!そして2本目の準備に勤しんでいたところ・・。
チリリ・・・リリ・・・チリリリリリリリアジャアジャアジャガジャジャジャジャ!!!
ひいいい!
まさかの投入直後のアタリに飛びのいたところで、とりあえずジーコジーコと引き上げてみると・・。
なんと開始5分で本命が釣れてしまった。早速大きさを測ってみようと意気揚々とメジャーを出し、手でウナギを伸ばしてその横にメジャーを・・・クネクネ・・このっ・・・このっ!
これではまったくもってお話にならないので、「まあまあのサイズ」ということにしてリリースすることにした。
魚じゃないものも釣れた
釣り再開後1本目のウナギに興奮冷めやらぬまま、待つこと10分ほどしたところで、またしてもアタリがあった。合わせてみたところ、ウネウネと泳ぐ感触が手元に伝わったが、ウナギのそれとは明らかに違い重たい。何度か同じものを釣っているので大体察しはついたが、案の定こいつだった。
運よく針を飲んでいなかったため、ペンチで簡単に外すことができた。その後勝手に草むらに帰っていった。なんという便利な自動リリース。
最後の1本追加で終了
その後、何度もアタリがあったが手元まで寄せてきてバラシたり、合わせが早すぎてミミズをちぎられたりして何本も逃してしまった。実は今回、久しぶりの釣りということで追加で何も用意しなかったため、ウナギ針がないことを忘れていた。仕方がないので手元にあった黒鯛の針を補足潰したものと、袖針の小さ目を使っていたことも少なからずバラシの原因になっていたかもしれない。
そんな中なんとか小さいウナギをもう1本追加して納竿とした。というかもう素直に計測されていただきたい。この!!このっ!!
今回の釣果
種類 | 数 |
ウナギ | 2 |
ミシシッピアカミミガメ | 1 |
まとめ
今年初めの釣りは無事何かしら釣ることができた。昨年は晩夏のウナギ釣りとなってしまったが、今年はシーズン中に始めることができたため、体感的にアタリが多く感じた。
食べ方がわからない
今回リリースしたのには魚体が小さかった以外にも理由がある。それは、僕はウナギの食べ方が全くわからないからだ。
実をいうと、昨年ウナギを釣った際にそれを食べてみたところ、皮が固すぎて味はおいしいのに嚙み切れず、とても残念なうな重が出来上がってしまったことがある。恐らく僕の腕が悪いからだということに間違いはないが、正直なところ食べるウナギは養殖のほうが脂もあって美味しいのではないかと思ってしまうレベルで硬く、もしかしたら僕はガムを釣ってきたのかもしれないとすら思った。
誰か上手な焼き方なり天然ウナギの食べ方なりを知っているのであれば、是非教えていただけると、涙が出るほどありがたい。
ミミズ臭との闘い
この記事で何よりもお伝えしたいことは、釣り後の自分の指がミミズになったのではないかと錯覚する程にミミズが臭すぎるということだ。ウナギ釣りの真髄は、ミミズ臭をいかに対策するかに尽きると言っても過言ではないのかもしれない。
過去の釣果はこちら