前ページでは、女性に優しい釣り場とは何か、について考えてまとめています。
実際に女性に優しい釣り場で妄想釣りデートしてみた
まず、前述の条件に合う釣り場を、僕の記憶の中から探し、改めて行ってみることにした。ちなみに、ポイントに関する問題はシビアだが、ここは非常にメジャーな初心者向けポイントなので普通に紹介する。そして、以下が僕の妄想デートプランである。
場所
千葉県安房郡鋸南町竜島の竜島堤防、及び竜島港(龍島港)
デートしてみた
破毛:今日は釣りデートだ!釣りなんか初めてだけど、釣り竿も2本買ったし、適当に調べてコマセと柄杓とさし餌のボイルオキアミSも買ったし・・・今日はカッコいいところみせなくっちゃ!
9時半前に車で出発した僕は、彼女を自宅まで迎えにいった。
毛子:おはよう破毛くん。今日はどこにいくの?
破毛:やあ、今日は君が前からやってみたいと言っていた、海釣りだよ。
毛子:ありがとう!覚えていてくれたのね、楽しみだなあ、でも・・・釣りってトイレ休憩が出来なかったり、化粧が落ちたり大変なんじゃないの?
破毛:そこはばっちりさ!化粧は少し塩っぽくなるかもしれないけど、きっと大丈夫だよ!さあ行こうか!
車中、魚や釣りの話で盛り上がり時間を忘れて話していると、2人はあっと言う間に到着した。近くのICを降りたところで時計を見ると昼直前だった。そのまま目的地へ進んでいくと、人で賑わった鋸南町保田漁協直営 「お食事処 ばんや」を発見したので、中距離ドライブで少し小腹が空いた2人は昼食をとることにした。
毛子:わあすごい人。見て!箱みたいなところに魚がいるよ!わあメニューも沢山あって決めるのが大変!あそこで予約できるみたいよ。
破毛:ちょっと俺、予約してくるから少しだけ入口で待っていて。
予約から15分程待っていると、ようやく名前を呼ばれ、食事をとることが出来た。
毛子:ふう、私はこのお寿司だけでもうお腹いっぱい。
破毛:本当だね、俺なんかイカ天があまりに多すぎてもう食べきれないよ。じゃあ腹ごしらえもしたし、早速釣りでも行ってみようか。
2人は早速車に乗り込み、店から車で10分程度の釣り場へ到着し、道具を持って釣り座へ向かった。
毛子:潮風が気持ちいいね!綺麗なトイレもあるし、目の前のお店では餌や仕掛けや氷まで売っているのね。なんだか今日は釣れそうな気がする!
破毛:そうだね、うっとりするほどトイレが綺麗だね、ここのトイレは僕のベストレストルームなんだよ。釣りに便利なお店もあって最高の場所だよね。ちなみにお店がやっていない時もあるらしいから、今回は全て買ってきたんだよ。
毛子:それにしても破毛君、釣りってやったことあるの?聞いたことないけど。
破毛:も、もちろんあるよっ・・いつも釣りだよ!この間なんか、大きなマグロを釣ったよ、お台場で。
毛子:へえーそうなんだすごいね!じゃあ早速釣りしよう!はい、竿頂戴。あれ?この竿なんだか新しくない?袋も綺麗だし。本当にいつも釣りしているの?
破毛:えっ?あぁ、えっと、それは・・僕位になると竿は毎回新しいものを使うんだ。プロサッカー選手と同じだよ。
毛子:ふーんそっか!でも、まだこれ竿しかないよ?釣りって針とか糸とかいるんでしょ?
破毛:待っててね!今用意するから!えっと確か・・リールを付けて、リールの金属の動く枠をガシャンと上げてから糸を出して・・竿の穴に順番に通していって先から出たら、買ってきたサルカンを、確か簡単なクリンチノットで結んで・・・あれ?やりかた忘れちゃった・・。
毛子:まだあー?ほらやっぱり破毛君釣り初めてじゃないの?結び方がわからないのね。そんなことだろうと思って「完全結び」を覚えてきたの!2つ折りにした糸をそのままサルカンの輪っかに通して、軸の糸と2つ折りの糸を束ねて先端の糸でくるくると巻きつけて、2つ折りの先端に残った輪っかに通して締めこむだけよ!ほうら簡単、初めての私たちにも現地ですぐにできるわね!そしてこの先端に買ってきたトリック仕掛けなどのサビキ用の仕掛けを付けて終わりよ!このまま2人分の仕掛けを作っておくからあなたはもういいわ!
破毛:すごい!ごめんよ嘘をついて!いいところを見せたかっただけなんだ・・。
毛子:そんなこと気にしないで。あなたはいつでもカッコいいわよ。だから早速コマセを撒いて魚を集めておいてね。
破毛:う、うん!わかったよ!あれ・・・?コマセって冷凍ブロックになっているけど、どうやって撒くんだろう・・。
毛子:それは事前に溶かしておくのよ!もう、破毛くんったら、しょうがないな、バケツに水を少しだけ汲んで少しずつ溶かして柄杓で崩しながら混ぜておいて!少しでも凍った部分が残ってしまうと、固まったコマセが浮いて狙ったポイントに撒けないから気を付けてね!
こうしてコマセブロックを溶かすまでに時間がかかってしまい、結局釣りを開始したのは3時過ぎであった。
毛子:コマセを撒く前に魚が入ってきたわね。近くで釣りをしている人によるとサバらしいわ。準備中に撒いて寄せるのは有効だけど、もう寄ってきている場合は、カゴのついたタイプの仕掛けであれば、カゴにコマセを詰めてサビキを開始したほうが早いわ。
破毛:う、うん!じゃあ毛子のカゴに餌を詰めておいたよ!さあ僕も・・・あれ?僕の仕掛けだけ小さなウキとその下に小さな錘がついていて、針が一本だけだよ・・?
毛子:そうよ、わざとそうしたの。そういった簡単な仕掛けにボイルオキアミのSサイズでもつけておけば、手返しよくサクサク釣れるわ。破毛くんは自分の手が空いたときに釣りをして、私がサビキでまとめて釣れたら全ての魚を外して氷と海水を入れたクーラーボックスにとりあえず入れる王子様役になってほしいの。私はいつまでもお姫様でいたいのよ。ちなみに、小さなサバなら首根っこを反対向きにへし折って、豆アジや小ぶりのアジならそのままでいいけど、もし少し大サイズの青物、所謂ソウダガツオとかの大きな魚が釣れた場合は、鰓蓋からはさみを少し開いたままやや背中方向に突っ込んで、頭の付け根にある延髄を中骨ごと切断して脳を破壊するのよ!そして、尻尾の付け根にも切れ目を入れて、最後に鰓を引きちぎって取り出して、即死させてからバケツに汲んだ海水に漬けて血抜きしてね!ある程度血抜きが終わったら水を捨ててね!それと、即死の目安は反射的な痙攣よ!いい?殺りそびれて旨みの主成分アミノ酸の分解が進行してしまったら私たちの関係も分解よ!特にソウダガツオはすぐ痛むから、内臓と血合いは取ってしまってね。
破毛:うん。
毛子:ほうら、また釣れたわ!小さいけどサバよゴマサバ!本当の時合は恐らくこれから日が落ちる直前にくると思うけど、今日は楽しいデートだからね!少し入ってきた青物だけで1匹でも釣れれば満足だし、もうそろそろ帰って夕方からは都内で休憩がてら夜景デートでもしましょうか!それと、あなたに最後の役目を与えるわ。
毛子:その魚達の入ったクーラーボックスから水だけ抜いて、魚に直接氷が当たらないように新聞紙か何かに巻いておないと魚が焼けてしまうわ!え?新聞紙がない?じゃあそのままでいいわ、今回は小さなサバだし。できれば最後にビニール袋に包んでね!真水でできた氷が溶けてしまうと、浸透圧で真水が魚の身に入って行ってしまうの。じゃあよろしくね!私はトイレで手を洗ってくるわ!
破毛:うん。
こうして二人は、楽しい釣りデートを無事終え、少しだけ釣れたサバとイワシを持ち帰り食べましたとさ。めでたしめでたし。
次ページでは、今回のデートで用意した道具や、海釣りの注意点などに触れています。