初心者が都内城東地区の川でお手軽ハゼ釣りをしてきた

前のページではハゼの釣り方や食味について触れています

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都内のハゼについて

ハゼってどこにいるの?

何処にでもいる。砂や泥っぽい底の浅い所がある気水域を探せば大体見つかる。これから探す人は、これらのヒントを元に、釣りやすい場所でやってみると良いと思う。

いつ釣れるの?

よく知らない。今は薄れた小学生の頃の記憶を辿ると、大体暖かい時期にやっていたはずだ。都内城東地区の河川のイメージだと4~5月にいるかいないか、6月ごろから小さいのが釣れ始める(10センチ未満?)、初夏~秋はいくらでもでかいのが釣れた記憶がある。それと、冬はよく言われる「落ちハゼ」のシーズンだ。何か色々とハゼなりの諸事情があって、海の深場へ行ってしまうのである。これはあまり手軽な話ではないので、今回は触れないでおく。特に釣り好きの子供は、寒い冬は家でみかんを食べながらコタツムリになっていた方が有意義だと思う。

ハゼ釣りの時期
4~5月
まだ時期としては早く、釣れる数で言えばいたりいなかったり。生まれたばかりの小さいサイズが多いが、大きいのも普通にいる。
6月
まあ普通に釣れはじめる。サイズはお兄さんやお姉さんくらい。食べる場合は数釣らないと物足りない。
7月~10月
ハゼの為の季節。サイズはお父さんやお母さんくらいで、数も期待できる。
海の深場に潜る落ちハゼ。狙ったことすらないので、よく知らない。素晴らしいお爺さんお婆さんサイズらしい。

 

ハゼつりの仕掛けってどんなの?

仕掛けは何でも良い。竿も、バスや渓流のべ竿やトラウトロッド、シーバス、清流用小物竿、メバルロッド・テンカラ・前打ちヘチ竿落とし込み竿とか色々あると思うが、メインで釣る魚に合わせれば良いと思う。船用の固い竿・フライロッド・長すぎる鮎竿・デカすぎる鯉竿とかでないかぎり、何でも良い。それと、水深15センチ~3メーターくらいの浅い場所での釣りになることがほとんどなので、安物ののべ竿が一番簡単な仕掛けになると思うが、場所によって底まで届かない場合は、底まで届く仕掛けを選択することは結構大事。ハゼがいて目の前に餌があればとりあえず食べるはずだ。餌はイソメでも良いしミミズでも良い。ガルプでも良いと思う。

2016/08/10更新

餌について、この記事の1年後にボイルオキアミを使ってみたところ、場所によってはミミズを食い慣れすぎてスレ気味のハゼが魔法のように食ってきた。冷凍オキアミならパックの小分けのものもあるので、それを冷凍庫にストックしておけばいつでも楽しめる点からもこちらをおススメする。

ハゼ釣りの仕掛け
共通
道糸:1号~2号ナイロン安いので良い
ハリス:糸付き針を買えばハリスは要らない。買うなら0.4~1号ナイロンの安いので良い、道糸よりは細くすること。
針:無難なのはハゼ針。もしくは似たようなサイズで餌を付けたときに違和感なく魚が吸い込みやすい形状を選ぶ。針サイズは魚のサイズによって変える。
脈釣り仕掛け
竿:安い簡単な小物竿で良い。のべ竿でも良いし、リールロッドでも良い。気軽に持ち運ぶなら仕舞寸法の短いものがおススメ。長さは水深に合わせる。リールロッドは気にしなくて良いが、のべ竿の場合は、竿長さ楽に扱える仕掛けの長さとして、持ち手からの長さは2倍弱になる。それを基準に、
[手元から水面の高さ < 竿長さ]の場合:[仕掛け長さ ≧ 水深]
[手元から水面の高さ > 竿の長さ]の場合:[竿長さ+仕掛け長さ ≧ 水深]
とすれば良い。足りなければ、竿を手元で真上に垂直に立てたときに、針がヘソからヒザ下にくるくらいまでの長さであれば仕掛けを伸ばしても、慣れれば普通に扱えるはずだ。
仕掛け:中通し錘+サルカンor直結orハリス止め もしくは ハゼ天秤+太鼓オモリ
ウキ仕掛け
竿:リールロッド、のべ竿何でも良い。のべ竿の場合だけ、ウキ下が水深と同等以上の長さがとれれば良い。
仕掛け:小さな玉ウキ等(夜なら電気ウキの小さいの)+ゴム管+ウキに合わせた錘(お店の人に目的と併せて聞けば教えてくれる)+サルカンor直結orハリス止め
投げ仕掛け
竿:リールロッド
仕掛け:
①中通し錘+サルカンと中通しの間にゴム管(無くても良い)+サルカンorハリス止め
②キス天秤+スナップ(予備用なのでなくても良い)+ナス錘1~4号程度

とまあ、仕掛けはこんな感じで、本当に何でも良い。

どんな感じで釣れば良いの?

浅くて魚が見えるところでは、ハゼを逃がさないように自分の動きや影を制限しながら、ハゼの周囲30センチ付近にそっと餌を置くようにすれば、食ってくる。一度逃げてしまったとしても放っておくと戻ってくる。また、釣られた場所には別のハゼが入るのも定番の動き。

底が見えない場所では、投げるなら、ゆっくり巻いたり、変化を見つけたらそこでしばらく待ったりするのを繰り返してみる。疲れたら放っておく。最低条件として常に糸は張っておくこと。

脈釣りでは、底まで仕掛けを打って、少し浮かしたり(底を切るって言う)待ったりと、居る場所を探すようにぽつぽつと何度も繰り返す。疲れたら放っておく。あと、ハゼは腹部に吸盤の様なヒレを使って壁についていることもあるので、仕掛けを壁にくっつけて釣っても良い。

ウキ釣りでは、底のハゼを釣る場合、餌を付ける前に底を取る。やり方は、ゴム管をずらしてウキの高さを大雑把に調整したら、一度仕掛けを水に入れる。ウキが立てばまだ錘は底についていない。ウキが寝れば錘は底についている。それを何度か繰り返し、ウキが寝るぎりぎりの立つところを見つけたら、そこから更に仕掛けの長さ+アルファだけウキゴムを下げる。すると丁度よく底を切った状態になる。釣れなければベタ底でも良い。ちなみに、流れがある場所では、餌が横に流れて高さが上がってしまうが、渓流や海と違ってそんなに流れの速いところではハゼのウキ釣りをやらないので、あまり気にしなくて良い。

ハゼって食べられるの?

ここでは、都内東側の住宅街や山の手からアクセスしやすい場所での話を前提として考えると、ハゼは食べら れる。今でこそ都内の魚は食べないが、当時少年だった僕は、釣れた何十匹ものハゼをほとんど天ぷらで食べていた。味はキスの廉価版みたいな感じだったと思 う。ハゼがキスに劣るわけではなく、キスがハゼを超えすぎているだけだから、ハゼ好きには勘違いしないでもらいたい。ハゼはハゼでとても美味い。

口臭問題

で は、何故今は食べないのかと言うと、これは、結構人によってシビアな問題なので、実はあまり声を大にして言いたい話ではないのだが、東京湾奥エリアでヘチ 釣りをするようになって気づいたことがある。そして、よく釣れる居付きのセイゴやフッコの口は臭い。本当に心から全力で臭い。実はスズキは釣ったことがな いのだが、きっと同じだと思う。なんというかヘドロの匂いがする。で、同じ場所で釣れるのは、煮つけにピッタリなメバルやから揚げで最高なカサゴ、刺身が 美味なクロソイやメジナ(寒グレだけらしいけど)、少し身が水っぽいクロダイなどがおり、驚くことに全ての魚の口から同じ匂いがするのだ。以前からそのこ とについてずっと不思議に思っていて、遠征地で釣った同じ魚の口の匂いを嗅いでみたところ、なんとその匂いがしなかった。と言うわけで、体に害云々とか関 係なく、都内の魚は食べたくなくなってしまったのだ。これは理屈抜きの単なる生理的な問題なので、僕は食べないだけだから、否定しないでほしい。食べる人 が大丈夫と言えば大丈夫なんだと思う。

口臭問題はこのくらいにしておこう。

結論、ハゼは別に大丈夫だと思う。

責 任は取らないが、ハゼ釣りに行きたいんだよパパ!そして食したいんだよ!という子を持つ心配性な親がいるとしたら、死にはしないと思うので、大きな心で 笑って食べるのは有りだと思う。きっと今食べたいと思ったら、僕でも迷うこと無く食べると思う。この程度なら、子供の思い出を優先しても良いかもしれな い。いや、本当に責任は取らないけど。