先日、山の水源まで釣りに行った際、舗装されていない道を走ったことにより、跳ねたりなんだりして MH22S ワゴンR スティングレー のバンパーが傷ついてしまった。で、僕の車ではなく家族の車なので、直さないといけないことになってしまった。
というわけで、今回はバンパーを外してみたので、メモ的なレポート。ちなみに今回は塗装には触れないが、色は「ミステリアスバイオレット」、ソフト99等のボデーペンで再塗装したい場合は「ZED」という色を買えば良い。
MH22S ワゴンR スティングレー(スティングレイ)のバンパーの取り外し方
では早速、バンパーを取り外してみることにした。実は、記事にするほど大げさな作業ではないので、気軽にやれば良いと思う。気を付けるのは無理な力をかけて割らないことと、爪がよくわからない場合は、外装を少し浮かしたりなどしてよく確認してからやること。
- ボンネットを開けてボルト×2、リベット×3を外す
- エンジンルーム内のボルト×1、リベット×2を外す
- フロントバンパー両サイドのリベット×2を外す
- バンパー裏両端のネジ×4、リベット×2を外す
- フロントナンバーのネジ×2を外し、中にあるリベット×1を外す
- バンパーを外し、フォグランプ周りのコードを外す
すこぶる簡単作業ではあるが、実際にやってみると案外体力使うことに気が付いた。
とにかく、ここまで来てしまえば、あとは煮るなり焼くなり、作業スペースの無い人はベランダに持ち帰るなりして好きに作業すれば良いと思う。ちなみに、前ががら空きの車は、雨が降るといけないので、防犯上の目的も兼ねてシートなりで目隠しをしておくことをおススメする。
分解に関する色々
最後に、今回はバンパーを外すというあまり手間のかからない作業ではあるが、恐らくこの記事を見ている人の中には分解、所謂「バラす」行為に慣れていない人や、初めて修理に挑戦する人も多くいると思うので、分解時の基本中の基本と併せて、非常に壊しやすい「クリップ類」の外し方を初心者の僕なりに説明してみることにする。これは車だけでなくどんな小物や機械類でも共通することだが、初心者が覚えておくと、分解からの復旧率がぐんと変わるはずだ。僕みたいな初心者からそんな説明受けたくないという人は読み飛ばしてほしい。
クリップ(カウルクリップ・プッシュリベット)の取り外し方
バイクのカウルや車の外装部品・内装パーツ等にプッシュ式のリベット(カウルクリップ・プッシュクリップなどと言う場合もある)という留め具が使われている。リベットには種類がいくつかあるが、種類ごとにはずし方が違う上、中古車等では一つだけ違う種類のリベットが前オーナー等により流用されていたりすることもある。また、初めて見ると外し方が分からない場合が多く、プラのような素材でできている為、分からないからといって無理に外そうとすると割ってしまうことがある。そこで、主な3タイプのクリップの外し方を挙げる。いずれも解除状態にしてしまえば簡単に抜けるので、もしわからない場合はここで外し方を確認しておこう。もし別のタイプであった場合は、調べてみよう。
プッシュリベットタイプの外し方
プッシュプルリベットタイプの外し方
スクリベットタイプの外し方
分解時のコツ
車やバイクの場合はサービスマニュアルを用意する
車やバイクの場合メンテナンスサービスマニュアルというものが、整備を必要とする人向けに売られており、インター ネットの画像検索や、パーツ販売サイト等で確認できる場合もある。一度は目を通しておくと、モノを壊さずに分解でき、また再組立てが出来る。但し、正規で買おうとすると一冊が高いので、どうしても安く仕入れたい場合はオークション等で探す。それでも無い場合は、オークションや中古パーツ販売サイトに行って、必要パーツの画像を拡大して構造を漁ったりもする。ちなみに、場合によっては無くても、外装パーツ等は少し浮かす等して確認することでなんとかなるケースも多い。
分解時に集中すること
特に一度も分解したことの無い部品は、分解時に全身全霊で集中することで、再組み上げ時は記憶のみ8割型なんとかなる。また、念のため携帯等で写真を撮っておく。ネジ類を外す前に、ペンなどで印をつけておく方法もある。
構造を把握し、力で外さないこと
まず、アルミパーツやネジは気を付ける。ドライバーやパーツ装着時に無理に力を加えてしまい潰してしまうと目が飛び出る程の損失につながることがあるので注意。外装パーツや固定部品によっては固いモノもあるが、外す時にすんなりいくものがほとんどの為、まずは色々と考えながら力を加えずに外れる方向を探ること。力をかけて外した場合、爪が折れたり曲がってしまったりと、再組立てができなくなることがしばしばある。また、余計なパーツまで勢いで外れてしまう為、どこにどのネジが来るかもわからなくなることがある。
もしネジが固い場合は、ドライバーは垂直に力を加えて回す。 ネジ滑り止め剤という、非常に効果の高い金属粉入りのケミカルも存在するので、使ってみると良い。中途半端に回すとネジを舐めてしまい、外すのが面倒になることがある。また、固着している可能性もあるので、無理はせず熱を加えたり(本当はあまり良くないが)、錆取り兼潤滑剤を吹いたりなどしてしばらく置くか、プラハンで叩いたりする。
それと、可動部のパーツを分解する際には、まず初めに直接指で動かしてみて、構造を確かめる。それだけでどこを外せば良いかわかることもある。
ブロックに分けて分解する
表向きは1つの塊に見えるパーツが、案外各パートに分かれた集合体だったりすることが多く、その境目を見極め、大項目・中項目と分けて分解していくと構造もよくわかり、再組み上げ時の記憶に非常に役立つ。
ネジは無くさない
当たり前のことではあるが結構無くす。ネジは完全に生きていると言い切れる程、すぐにどこかへ行ってしまう。仕切りのあるプラケース等に外したパーツを順番に小分けにして入れて置くと良い。今は100均でも磁石着きのトレイ等が売っているので、そういったものを用意してもよい。
とまあ、少し長くなってしまったが、これは本当に基本中の基本なので、意識して分解すると「分解したはいいけど元に戻せない。ゴミになっちったテヘペロ」ってことになりにくいはずだ。